寒川神社。
こちらは相模国一之宮、関東圏では有名な大社、全国唯一の八方除けの守護ですよね。
友だちが完全八方塞がりなので御祈祷を受けたい、ググってみたら寒川神社がヒットした、ここで受けたいというので、それなら一度参拝してみたら? と。
実際の自分の感覚でココがいいと思えるところで、御祈祷いただくのがやっぱりいいんじゃないかなぁと。
たどりつくまでの阿呆ヅラ
最寄駅はJR東海道線茅ヶ崎駅乗り換え、相模線の宮山駅ですが、相模線って自分ボタン押してドア開け閉めできるんですね!
初めて乗るので知らなかった…(@_@)
電車は全部、車掌さんが開けてくれるのかと思っていました(笑)
宮山駅よりひとつ手前の、寒川駅からも徒歩で行かれるので、こちらで下車。
初めてお伺いするよその家の、裏口や縁側からいきなりコンニチハをしないのと同じように、一の鳥居からお参りしたかった。
コンクリート造りの大きな鳥居まできたので、ほぅ~このデカいのが一の鳥居かぁ、と。
…思ったら大間違い。
脳みそふたつ揃ってもひとつ分にもならず、方向音痴もここに極まれり、ふふっ年はとりたくないものね。
振り出しに戻り、もう一度地図をよく見てみたら、この白いコンクリートは二の鳥居じゃないかぇ。。。 一の鳥居までは寒川駅から線路沿いに進む…。
でもこの道はなんだか田舎道っぽい雰囲気、誰もいないし、だんだん本当にこの道でいいのかなぁ、あーだコーダそーだコーダをやっていると、向こうからひょっこり翁がやってきて、声をかけてくださいました。
地元の方なので熟知されており、本当に助かりました。
うん、ここまっすぐね~、行くとね、踏切と道路があるから、と途中まで一緒に歩いてくださり。
あそこに見える山はなんですかね~? 丹沢ですか? とお聞きしたら、あれは大山ね、と。
地図を見たら丹沢の手前に大山。
大山には雨乞いで有名な阿夫利神社がございますが、それは知っておりましたが。
でも地理がね。まったくね(-_-)
親切な翁は、途中から進路を変えてウォーキングに戻られました。
神様の御使いのようなおじいさん、ありがとうございます。
翁が教えてくださった通り、踏切と道路に出ますと、そこには小さな一の鳥居が。
やたら車通りが激しいんですが、この奥、木々に囲まれた道をずっと行くと(すでにこの緑の中でおにぎりを食べてもいいと思えるくらいの心地よさ。あれで車さえ通らなければ…)、さきほどのコンクリート造りニの鳥居に出ました。
それにしても。
周りは畑も多く、ゆったりとしていて、のどかな感じのいいところです~(*^^*)
さらに道なりに進むと、ででんっ、と寒川神社が。
…あのですね。
宮山駅にしろ、寒川駅にしろ、普通なら寒川神社の場所はとてもわかりやすく、行きやすい所にございます。
大いなる寒川大神
寒川さんは、まず太鼓橋がありまして、この橋の左側には道を挟んで末社である宮山神社が。

コチラ宮山神社。

太鼓橋を渡ると、右手に見えますのは体長60cm近くはあろうかという、鯉がわらわらいる神池でございます。

黒の鯉がほとんどですが、中には紅白、白黒ブチなども混ざっています。
ベンチなど、足を休める憩いの場になっておりまして、本殿にお参りするより、むしろここにずっといたいような、安らぎに満ちた池のほとりです。
その鯉のうち1匹だけ…ブサなんですけど、金色の鯉がおりまして、すいーっと進んでくると、進行方向をくるっとこちらに向けて、そばまできました(なんか欲しい)。
薄陽に鱗が金色に光って。


ブサを見つめながら思うのは巨大なビオトープ。。。
鯉のおやすみ処では揃って寝ておりました。
…… … …。。。

さて、ここからは、ざざーッと簡単に。
三の鳥居をくぐり、参道を進んでいくと開けた本殿前に出ます。
左に手水舎、正面に拝殿があり、神馬舎や夫婦みたいな御神木の杉、天空の星の位置をみる龍の渾天儀(レプリカ)、その他諸々の施設。
実は寒川さんの一の鳥居は関東大震災で壊れ、新しくなったもので、かつての一の鳥居は神社の中に置かれてありました。


さらに奥には御祈祷された方のみ立ち入ることのできる神嶽山神苑と、たいそうな御名前の庭園があります。
いろいろな植樹は、皇室ゆかりの樹木や、さざれ石なども。

昔は変に間延びした歌だよと思っていた『君が代』に出てくる、さざーれ~いーしのー♪ ってホントにある石だったんだと感心いたしました。
面構え、実に年季が入っており立派ですよね~。
以上、詳細な寒川神社の配置などはHPを見ていただければすぐにわかるので省かせていただきますが、とにかくとんでも馬鹿げて広いので、疲れたくない方はお車でどうぞ(笑)
HPもかなり凝っていて立派な作りになっています。
https://samukawajinjya.jp/index-sp.html
ここからリターンして戻っていきますと、鎌倉なら豊島屋鳩サブレ、横浜なら崎陽軒のシウマイ、寒川さんなら八福餅よ、など、おみやげグッズの売店や腹ごしらえできる屋台などがあります。
ここで買った焼きそばを神池のベンチ&テーブルで食べるぞ!
その場で八福餅を開けて食べていくだ(大胆だな)。
八福餅は、あれです、お伊勢の赤福と同じ系統。
モッチモチのお餅をこし餡で包んだもので普通においしいです。
…八方塞がりのための八福?
…それとも八は末広がりでめでたく、神様的な数字だから?
感想は。。。
ここからはオリジナルの視点にて。
寒川駅や宮山駅は下りたところの空気がすでに新鮮で、気の良い清々しいパワーのある地域です。
田舎で自然が豊かだから、木が多いから、とはいかにも科学的な目のつけ処(何がだよ)。
相模川ともうひとつ、目久尻川があり、水脈があって水が豊か、かつては縄文の大世帯があったエリアで、土器なども発掘されており、昔なら神社の手前までが湾の温暖な気候をもつ台地。
相模川は富士が源流なので、富士山も見えて拝める。。。
太鼓橋から振り向くと見えるそうですよ?
地図では富士山と寒川さんは真横に並んでいます(レイラインあり)。
これだけ揃えば人間は確実に住みますし、何かしら信仰の対象になってもおかしくないものが絶対にあったはずですよね。
寒川さんは寒川比古命と寒川比女命の2柱が御祭神ですが、思うにこれは呼び名が必要な人間が建前と便宜上のため後づけしたものではないかと。
本来の神が何者なのかは不明ともいわれております。
実は創祀年代もよくわかっておらず、畏れ多くも1600年前とも、由来は古すぎてよくわからないのだと。
命名しなければ、後世の人間は神様を奉りようもありませんからね~。
あくまで個人的な見解になりますが(霊能者ではありません、ただの直感です)、本殿ではなく、こちらの2ヶ所はすごいかな~と思いました。
2本の杉の御神木とか。

コチラは末社である宮山神社の一画、1ヵ所。

これら2ヶ所は天から宇宙エネルギーや太陽のエネルギー、自然のエネルギーがさらに満ちている場所と感じました。
…胡散臭い、言い方でしょうか?(笑)
それなら言葉を変えまして、自然のパワーが溢れている場所です。
宮山神社の参道を挟んだ右サイド、上記写真の場所ですが、ここ一角の中心には、野草がイキイキと。
花は終わっておりますが、タンポポが目立ちますね。

ここなぁ~… と思い、見あげれば天まで突き抜けていて、そこは遮るものもなく、日差しも入り、樹木に囲まれているので風も防げます。

宮山神社の左サイドはこのように樹木が普通に植えられています。

どうして右側のこの真ん中だけハゲ… 何も植わっていないんでしょう?
ちょっと不思議です。
神社さんに聞けば何か理由はあるんでしょうけど、不自然にぽっかり空いており、踏み入れないよう、ぐるりと柵もありますよね~。
特に何かを養生しているようにも見えません。
ツツジや紫陽花など低木を植えれば咲くでしょうし、空っぽにしておくよりも見映えもいいのではと思われますが。
ちなみに末社とはいえ、宮山神社だけでも小さな神社になっておりまして、やはり池もあり鯉もいて、できあがっております。
気の良い場所という証は、樹木の育ち方にも出ます。
寒川さん一帯の樹木は、御神木も含め、真っ直ぐに伸びているので(杉ではなくても)、清浄と理解しました。
土地のチカラの強い場所であるからして、やはり人間には住みやすい場所であったに違いなく、古い信仰で神が不明、しかも水が豊富。
縄文、水(海、川)、古いときたら、伏せられているあの女神の可能性は…?
偶然ですが、横浜一之宮神社に実は瀬織津姫が、とわかってすぐ、この立地の寒川さんへ。
…理屈じゃない(笑)
直感的に寒川神社には凛とした真っ直ぐな強い気があるな~と肌で感じました。
霊感の強い方ならもっと何か感じられたかもしれません。
人間の作った名前ではなく、もともと自然と宇宙の気であるパワーに満ちた土地なればこそ、それはどこにでもあるものではない。。。
山深ければ都会のように人の穢れが及ばない、強い気が満ちている神社もまだ多いですが、平地でこれだけのパワーとなりますと、神力的には出雲大社や伊勢神宮、山岳ですが大神神社などにも匹敵するレベルなのではないかと感じます。
何柱とかは実際にはどうでもよく、そのチカラ自体が神である、かと。
経営は。ちょっとナマぐさいお話
綺麗事では住まないのが常なる人の世(笑)
寒川神社は巨大な神社で、さぞや維持をしていくのも大変だろうなぁと。
そのため、かなり手堅くやっておられます。
グッズやおみやげ品を多種販売、病院経営。。。
大規模なので人手も要りますし、神社は商売、経営なり。
有名な八方除けなので、御祈祷を申し込まれる方は初詣でなくても大勢いらっしゃいます。
なので多数をまとめて御祈祷されるとか。
やっていただく側はみなさん、ひとりひとりですが、御祈祷を望まれる人数が大勢では、対応する方法はこうでもしなければラチがあきません。
私がひとつ思うのは、大小関係なくどこの神社であろうと、神職さんも人間ですので、すべての方が漏れなく心根のよろしい方とは限らない、ということです。
べつに人間不信ではございません(笑)
寒川神社だとか、どこかを特定しているわけではなく、いずこも同じかと。
もちろん真に御祈祷をしてくださる方もたくさんいらっしゃるかとは思いますが、どのような職でも、やればやるほど、人というものは慣れていき、惰性も出て、より形式的になるもの。
もちろん厳しい方は自身を律することもできるでしょうが、なかなか難しい時もあると思います。
神職といえど人でいる限り、苦しいことがあっても、お仕事の御祈祷はしなくてはなりません。
その神社を見れば財力、神職の人柄もわかるといいますが、寒川さんほどの神社ともなりますと、仮にお勤めされている方がネガティブ感を発散されても、軽く打ち消されてしまうと思われます。
御祈祷にはランクがあり、相応の祈祷料が設定されていますよね。
受けられるご本人の考え方、お気持ちによっても受けた後の気分は変わりますのでなんともいえませんが、私自身は今まで御祈祷は受けたことはナシ(笑)
寒川さんの場合は、さきほども触れましたけど、御祈祷を受けられた方のみが入ることのできる奥の院、神嶽山神苑があり、レア感をうまくアピールされております。

かつては禁足地でもあったそうですが、うまく経営に生かされていますね。
あ、けしてイヤミではありません、経営をうまく回さなければお参りはできず、お参りしなければ経営はできず、のWin-Winの関係性です(笑)
この神苑はパワーが違うと感想を述べられている方もいらっしゃいますが、私的には、結界でも張られていない限りは、偉大なパワーがあるとしてもダダ漏れだろうな~。
…張られているとしたら、おい何もそこまでしなくても、と思います(笑)
が、ひょっとしたら張られているのかも…?
神社に星読みのアイテム渾天儀を置いているのも珍しく、陰陽師の使う撫物のヒトガタがお守りに使われています。
珍しいですよねぇ。。。

まぁでも、御祈祷セット販売は人間の商売方法で、その土地のパワー自体にはなんら制限はないと思えます。
ご利益は。。。
さて、八方塞がりの友だちはその後どうだったでしょうか。
ズバリいうわよ。寒川さんの神様のおかげはものすごいものでした。
友だち、転職先が決まりました。
今の職場と縁を切りたがっていたんですが、それまでは受けても受けても全落ちだったんですよ、本当に。
しかもお参りしたその晩、八福餅を食べてお腹を壊したと。
もちろん夕飯やお餅を食べ過ぎたわけでもありません、が、いきなり一過性に。
ここまで符合が一致しますと、友だちは神社に呼ばれたのかな~と思いました。
道案内の翁に運よく出会えたこと、金色の鯉がこっちにきてくれたこと、一時的にお腹を壊したのは穢れ落としのデトックス、そしてサインだったのでは?
さらに友だちは、とことん痛烈な八方塞がりだったため、藁にもすがる思いで白いお守りを買いました(カラーは数種)。
そして、おみくじをひきましたら、ラッキーカラーは白と、お守りとおみくじのカラーが合致。
シンクロニシティ現象ですね~。
ちなみに後日、御礼参りに寒川さんに伺ったところ。。。
友だちはやっぱりこの日も帰宅した晩、今度はやたらトイレが近い。
残りのデトックスでしょうか(笑)
この御礼参りの日は、お参りさせていただいた、ちょうど1ヶ月後にあたりましたが、ひと月の間に悪縁は断ち切れ、転職先も決まり。
この縁切りも、より友だちに都合のいい形で切れました。
彼女は家が横浜なので転職先も横浜希望、しかも駅チカで見つけたかったんです(なんてぜいたくな)。
ですがその仕事柄ゆえ『横浜というのはなかなかないんですよねぇ~… 』とエージェントの方にもいわれていて、もうこれは都内通勤するしかないか… と諦めかけていたところでした。
…転職先?
『横浜・駅チカ』です。
それくらいすごいパワーのある土地、寒川神社の八方除けは、生半可な効果ではなさそうですね。
ゆめゆめ忘れることなかれ。
この時だけ神にすがれば、はNO。
最後に。
私自身はただの付き添いでしたので、特に変化はございません(笑)
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