葛飾柴又で産湯に浸かったわけではございませんが、ニュージーランドで産湯に浸かった、初夏から夏に出回るJAZZリンゴ。
最近スーパーで見かけませんか?
小さくて、ちょっと果肉がかたそうなイメージな。
この世にリンゴは数あれど、なんだか売場で異質なオーラを放っている。。。
おいしそうにキレイに写っている画像がやっぱりいいかな~と思いましたので、Yahoo!ショッピングさまからおかりしてまいりましたが、スーパーには下のように袋詰めして売場に盛られております。
この『JAZZ』の青ラベルがけっこう目につくんですよー。
リンゴは赤いですから青ならばっちりですよね~(笑)
JAZZリンゴのJAZZは商標名、ニュージーランドで『ブレイバーン(Braeburn)』という品種と『ロイヤルガラ(Royal Gala)』という品種を交配させて生まれたリンゴ、正式名は『サイフレッシュ(Scifresh)』。
ニュージーランドの企業が独占権を持っているので、ライセンス契約によって世界各地に栽培地を広げているとか。
サイフレッシュという名前で売場に出るのとJAZZとでは、お客さま側の目の惹き方、印象は違いますよね。
私は、え、JAZZ…リンゴってなに? どんなリンゴ? と最初に思って買いましたので。
サイフレッシュですと、イメージ的にはなんかよくありそうな名前で、ふーん…と素通りしていたかもしれません(笑)
このような少女向け物語の世界は、人間関係は意外とシビアに描かれているんですけど、背景にあるものはやっぱりガーリーでナチュラル、その世界観に魅了されて大好きという方もけっこういらっしゃいますよね~。
今でこそ、いえ、今もホラーだ死霊館だ騒いでいる私も、小学生から中学生の頃にはよく読みましたよ、このテの物語。
けしてホラーやオカルトものばかり読んでいたわけではないのです(笑)
『わたしは幽霊を見た!』や乱歩先生の少年探偵団、楳図かずおご本なんかと平行して読んでいました。
…ホントですよ?
そのような物語の世界に出てくる林檎の描写は、木から直接もぎたてをキュッ! と服の裾などで拭いて、まるっと丸かじり。
その印象の林檎は日本のフジとかではありません。
イギリスの旧いお家の裏庭には林檎の木があってね、木登りしながら収穫するんだって… それをカスタードクリームを入れたアップルパイとかジャムにして食べるんだって。
でね、その林檎は野生の性質が色濃くて、生で食べると酸味が強くて、かたくて小ぶり。
林檎以外にも、コケモモやフサスグリやラズベリーなんかのベリーも採れるんだって…
そんな物語イメージの林檎は、日本では昔の紅玉がこんな感じでしたが、今では改良が進み、生で食べても柔らかく甘味のある紅玉になりました。
でもちょっと残念、と思っています(^_^;)
その他の大きなリンゴは生食用に改良されてるので、紅玉くらいは酸っぱい! ちょっとかたいなぁというのを残しておいて欲しかったんですよね~。
でもきっとそのままだと売上も伸びないから…。
それでも日本のリンゴの中ではやっぱり紅玉がいちばん加熱するには適していて、身崩れがしにくくて、なんといっても色が綺麗。
そんな日本にやってきたJAZZリンゴ。
昔の紅玉を思い出しました。
小ぶりで酸味があって。
そもそも私はリンゴをたくさん食べられるように、傷みかけてる時とかに煮リンゴにします。
6等分のを、半分ずつくらいの大きめで、白ワインとレーズンを入れて密封、弱めで加熱していって、ほどよいところでストップ、放置。
これをプレーンヨーグルトとシナモンで食べると、カサが減っているのでドッサリ食べられるんですよね(笑)
でもそのままでもおいしいリンゴは、加熱しすぎると崩れるので、火にかけるのは短め。
そんな中、JAZZリンゴさんってばなんだか紅玉さんに似てない? と思って煮リンゴにしてみたところ。
フジとかジョナゴールドを煮るより断然おいしかったんですよね!(*^^*)
もちろん身崩れはないですし、紅玉みたいな発色はないですが、生より火を通した方がおいしいと私は感じました。
それで思い出したのがイギリスの林檎と赤毛のアン的ワールド。
きっとJAZZリンゴ、ああいう世界の林檎にも似てるんだろうな~、アップルパイや焼きリンゴにしてもおいしいんだろうなぁと思いまして、とりあえず簡単な焼きリンゴにしてみましたら、煮リンゴよりさらにおいしかったです、バターのチカラか?(笑)
しかも小さいから1個ひとり分がちょうどいいんです、またこれが。
きっとアップルパイなら… 絶対さらにさらに上をいくおいしさになるはずです(^-^)
小さいので、まるごとアップルパイなんかもジューシーそうでいいかもですね。
素材がおいしいものは、結局何にしてもおいしいんです、
初夏のJAZZリンゴ、爽やかな感じでジャムもいいな~。
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