シノワローザ空間

薔薇やお庭、スピリチュアル怪談、好きな事など

怪談実話・怪は怪を呼ぶ

※  実話怖さレベル★★☆☆☆

最高を★5つで表しています。

 

これは現在、雑貨屋さんにお勤めのSさんが女子高生だった頃に体験したお話です。

彼女が当時ハマっていたのは流行っていたアニメ。

同好会で仲よくなった仲間と、よく放課後に残り、好きなアニメの話や恋バナなど、たわいのない話をして過ごしていたそうです。

教室その日は土曜日の放課後で、午後3時くらいのことだったということなのですが、いつものようにSさんを含めた5人は、下のような配置で教室の後方に残り、おしゃべりをしていました。

右腕左腕については、のちほどお話いたします。

 

(右腕)▲  ○

                      ●(Bさん)

(左腕)▲  ○

 

そのうち、話の方向がだんだんと怪しい方へ流れていったそうなんです。

といっても本格的な怪談というわけではなく、友だちの友だちの話なんだけど的な、軽いもの、多感な思春期はちょっとした話でも、きゃー怖いっ、というノリで、よく話されていたそうです。

 

この中には、いわゆる霊感が強いといわれていた友だちBさんも混ざっていて(上で●の位置)、彼女がやけに湿っぽく、実はね… と話し出しました。

周りもこの、実はね、につられて、え、なになに!? と怖いもの見たさで、身を乗り出し真剣に聞き入ろうとしたそうです。

Bさんの話の内容は残念ながら、その後に起きた驚きのため、忘れてしまったということなんですが、Bさんの話を聞いているうちに、その場もだんだんしぃん、としてきて、グラウンドに出ている部活動の声だけが背後に響いていたとか。

Bさんも悪ノリをしたわけでもないのでしょうが、仲間に聞かせるべく、声音にも陰陽をつけ、身振り手振りを交えて話し続けていました。

そんなBさんのヘアスタイルも、ちょっと鬼太郎のようだったので、よけいに雰囲気があった、とSさんはおっしゃっていました。

 

話を始めて数分が経った時です。

突然、Bさんが「…いる!」と叫んだそうです。

教室の後ろ入口を指して「廊下にいる…!」と。

話を聞いていた側もえ~? という感じだったのが、Bさんの、いる、いる、という鬼気迫る様子にイスから腰を浮かせかけ、え、マジで? とざわつき始めました。

そして、

 

「くる!」

 

Bさんがそう叫んだとたん、▲の位置にいたふたりが何かに驚いたように、同時にイスから立ち上がり、顔を見合わせました。

 

「ちょっとなに!?」

「今こっちの腕になんか生あったかいものがかぶったッ!」

「ヤダッ、私もっ!」

 

人魂

 

そうなんです。

向かい合って座っていた▲のふたりの身に。

 

ふたりのうちの片方がSさんだったのですが、Bさんの「くる!」の言葉と同時に、このようなことが起きていたんです。

もしも5人のうちのひとりが、というのならまだ錯覚や気のせいともいえたかもしれませんが、瞬時の反応で同時にふたりですから、もうそこに疑う余地はありませんでした。

それがなんなのかはわからなくても。

 

5人は顔を見合せ息を飲むと、慌ててかばんや衣類を持ち、脱兎のごとく教室を飛び出したそうです。

高校の近くには神社があったので、彼女たちは怖さのあまり、ここにお参りをしてから帰宅しました。

Sさんがおっしゃるには、確かに自分の左腕には、生温かいと感じる『目には見えない空気の塊のようなもの』が覆いかぶさってきた、と。

 

海外にはゴーストバスターズたちがいて、霊媒師と一緒に調査を行います。

霊を科学的に探知する装置を使って屋敷の中を探ったりしますよね。

その時の証言に『磁場が狂う』というものが共通してありますが、霊といわれるものの体感は冷たいものと温かいもの、両方があり得るという不思議。

ウドンですか?(笑)

これは霊体そのもののエネルギーの感触と考えていいとは思うものの、温度がどのようなことを意味するのかはわかりません。

国内外問わず、霊が近寄ってくると寒気がする、変に空気が生温かい、ここらへんは昔からよくいわれていることですよね。

このSさんのケースは『生温かい』でした。

 

でも、もし視えていたら。

そこにはいったい何が、視えたのでしょうか…?

 

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