シノワローザ空間

お庭仕事や薔薇、植物、好きな事など

怪談実話・すれ違った男

※  実話怖さレベル★★☆☆☆

最高を★5つで表しています。

 

これは、友だちのSさんが体験したお話です。

その日SさんはT駅前のブックオフに売りたい物があり、自転車を駐輪場に置いて、徒歩で駅前広場を横切り、ブックオフの入っているビルに向かっていました。

 

すると前方から、白髪交じりの髪を後ろで結び、上は青い迷彩色、下はグレーの迷彩色という服装の、ひどく痩せた背の高い男性がやってきました。

Sさんは直感といいますか本能的に、なんかヤバい…と感じたそうです。

男の影

この男性の見た目は、どこにでもいる一般的なとは少々いい難い様子、個性的です。

とはいえ服装だけなら、個人の好みというものもありますから、へえーで済みますが、男性の痩せ方も尋常ではなかったと。

 

まるで棒切れが服を着ているかのようで、目がギョロッと大きく、ゆっくりゆっくり歩いていたそうなんです。

でも『なんかヤバそう』なので直視できなかったとか。

 

病気や体質でこのように痩せてしまっている方もいらっしゃるので、痩せているだけならこれもまた、あーそうなのかで済みますが、Sさんがいうには、なにか全体的にヤバい雰囲気だった、といいます。

 

Sさんはそのまま男性とすれ違ってブックオフのビルに向かい、その男性はSさんとは反対方向の、T駅方面に向かっていきました。

 

ブックオフのビルの入口は、Sさんの向かった入口だけで、中に入るとすぐ正面にエスカレーターがあり、その手前の通路を左奥にいったところにエレベーターと階段があります。

 

ブックオフはそのビルの3階にあり、フロアはすべてブックオフになっています。

エスカレーターで上がったその右側に、ブックオフのカウンターがあり、さらにカウンターのその奥に、1階からつながっているエレベーターと階段がある構造になっています。

 

Sさんはビルに入るとエスカレーターに乗り、3階のブックオフに着きました。

 

その時でした。

 

目の前のブックオフの、いくつも並んでいる商品棚の奥から、先ほどの男性が出てきたのは。

 

Sさんは一瞬、目を疑ったそうです。

 

“えっ、なんで!? なんでさっきの人がここにいるの!?”

 

絶対に見間違えなんかじゃない。

さっきの男の人だ!

 

それはそうですよね。

見た目が独特だったので、この場合、たまたま他人の空似では済まされません。

目の前に出てきた男性は、服装もヘアスタイルもさっきの人とまったく同じです。

 

でもあり得ない。

 

あの男性はあの時、自分とは反対方向に確実に行ったはずで、自分はすぐにビルに入り、スムーズにエスカレーターでここまで来ただけなのです。

 

もしもその男性が何かの理由で引き返したとしても、自分より早くブックオフに着くのは時間的に考えてもまずあり得ない。

 

全速力で走ってきて階段を駆けあがってきたり、たまたまタイミングよくエレベーターが1階に着ていて、そのままストレートにブックオフまで着たとしても、階段もエレベーターの場所も、カウンターの向こう側です。

 

もしその男性がやってくるとしても、カウンター側から姿を現すはずです。

 

それなのに、その男性はカウンターとは反対の、しかも棚と棚の奥から姿を現したのです。

 

Sさんは怖くなり、そのままカウンターに行って用事を済ませ、すぐに私にLINEしてきました。

今、怖いことがあったんだよ、と。

 

 

…いかがでしょうか?

ここから先は、私のお話になりますので、ご興味のある方はお目を通されてくださいね。

 

このケース、可能性としては3つあります。

 

  1. その男性はすでに亡くなっている方である。多くの霊は生きている人間と変わらない姿で目撃されることが多く、本人すら亡くなったことに気づいてない場合もあるとか。
  2. すれ違った姿、ブックオフでの姿、どちらかがその男性の、抜けかけている魂である。死期が近いか、幽体離脱を起こす体質か、ドッペルゲンガーのようなものですね。
  3. 時空の歪みの接触で、時間軸がずれて、現実の時間を超えてその男性が現れた。パラレルワールドも存在するといわれています。よく、あり得ない駅や建物があった、大昔に存在した建物に行った、なんていうお話がこれ系ですね。きさらぎ駅なども。

 

この男性が特異な見た目をしていなかったら、別人という現実的な考え方もできると思うのですが、ここまで個性的な感じですと、疑う余地はちょっとないですよね~。

でもどう考えても、Sさんのいってることは時間の矛盾です。

 

さて、いったいどういうことなのでしょうか?(笑)

 

トップへもどる