シノワローザ空間

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アリ(蟻)の庭での活躍ご存じですか?

世の中にはアリの研究者の方やマニアの方がいらっしゃいますね。

その社会性や独特の生態がものすごく興味深くて魅力なのかなぁと想像いたしますが(^-^)

アリ

お庭で見ていてもアリって、おもしろいですよ~…

 

… 火蟻とかじゃないですよ?(^^;)

さすがにアレは怖いです、刺されたら!( ; ゚Д゚)  セアカコケグモとかも。

散らばらないといいんですが。

 

こちらはアリはアリでも、そこら辺に普通にいるアリ、ちっこいやつのことです( ・∀・)ノ

 

 

牧場とアナタとワタシの協定関係

アリはアブラムシ(アリマキ)やカイガラムシと共生関係を結んでいるというのはよく知られていますよね~。

でも実はすべてのアリが共生をしているわけではなく、全体の1/4ほどなんです。

 

しかもアリはアブラムシたちの甘い汁(甘露)を持っていってくれるので、葉っぱがすす病にならずに済むんです(といってもすべてがというわけではないですよー)。

この、すす病菌は葉っぱを真っ黒くして、植物の光合成を妨げてしまうんですよね。

 

アブラムシに対して、Win-Winの関係かと思いきや、アリってけっこう厳しくて、甘露をもらい外敵からアブラムシを守るだけではなく、そのアブラムシを食べて数を調整したりして、増えすぎないようにもしているんです。

花の茎とかにアブラムシがダーッってなっているところは、アリの牧場なんです(笑)

肉食なので、毛虫の卵や幼虫を食べてくれたり、巣に運んだりも地味ながらしています。

 

私は花にくっついた虫をテデトールしますけど、取ったものはそのまま地面にポイしたりします。

”助かりたければ自力で再び戻ってみせろ。自然の掟はそう甘くはないがな。フッフッフッ”

という気持ちで。

 

すると、めざとくその自然の掟のアリがやってきて、瞬く間にアリ仲間の数が増え、あっという間にみんなで運んでいくのを目撃したことがあります。

 

アリの力強さはかなりなもので、アリを自社マークにしているお引っ越し屋さんもありますし、怪力アントなんていうアニメーションもありました。

 

一方通行の枝をあっちからアリ、こっちからクモが一匹ずつ渡ってきました。

対面した時にどうなるんだろうと見ていましたら、お互い、前足で相手を探ったかと思うと取っ組み合いになったんです。

地面に落ちたのはクモの方でした。

人間のように、お先にドーゾ♪ なんていう譲りあいは自然の掟ではあり得ません。

それぞれが命がけで生きているからです。

ライオンキングなんです。

 

木香薔薇の記事でもお話をさせていただきましたが、花たちの一部には甘い蜜を出す花外蜜腺というものを持っているものがいて、これをして強いアリに守ってもらう協定関係を結んでいるんですよね。

 

牧場経営とか協定関係とか、人間の社会と同じようですよね?

 

植物たちの役に立つアリ

バラではつぼみをカジカジしてる時もありますし、花にたかっている時も。

甘いんですよね。

甘いもの、大好きなんですよね。

人間も。

アリがたかっているものは、人間にとってのプリンであり、大福なんです。

この間は、その大福らしきワイルドストロベリーの花にくっついて何かしてました。

 

なにかしてる…

ワイルドストロベリーとアリ

セントーレアモンタナのつぼみでもなんかやってる…

セントレアモンタナのつぼみ

アリの天敵は一見いない… ように見えますが、人間でしょうか?

 

人間はもちろん敵になり得ますが、たくさんいるアリの天敵の意外なところでは、実はシロアリなんです。

 

家の中にアリがいると同じアリなので、嫌う方も多いですが、普通のアリがいても家の構造には支障はありません(食べ物を探してるんだと)。

 

植物にはアリによって種まきをしてもらうものも多いですよね。

スミレ、カタクリフクジュソウなんか。

 

身近なのでスミレのお話をチョイスさせていただきますが、スミレの種は花に実がつくのではなく、閉鎖花といわれる種だけを作る、種工場みたいなものを作ります。

これが閉鎖花。つぼみじゃありませんよ~。

スミレの閉鎖花

熟すと炸裂して自分でも種を飛ばしますが、種にはエライオソームという甘いゼリーのような部分があるんです。

それはアリの大好物で、巣に運んでいっておやつに食べ、その後は不要なゴミ(種そのもの)を、ちゃんと外に捨てにいくんですよね~。

 

アリはこのようにキレイ好きでもありますし、他の虫の赤ん坊を巣の中で育ててやったりもする、家政婦か乳母のような役割もしたりして、大変忙しいんです。

 

そのおかげで、スミレは数を増やすことができますよね。

なんでこんなところから芽が? という時にはアリが運んだのかも。

 

これは、アメリカスミレサイシン(亜米利加菫細)、またの名をビオラ・ソロリア・プリケアナ、また、またの名をパンダスミレ。

野生種ではなく園芸種なんですが、ほぼ野生化しています。

いろんなところで咲いているスミレです。

パンダスミレ
パンダスミレ

もう何年も前からなんですけど、うちの敷地内のほぼ明るい日陰にも生えてきて、それがまた増えて、減って、増えて、とテキトーに住みついております。

とっても強健で、こんなとこに… っていつも思いますが、どうも半日陰くらいが好きなようですね。

パンダスミレの芽
パンダスミレの芽

こんなふうにいたるところで発芽します。

これをやったのも、アリかもしれませんね~種を運だの(笑)

 

でも、そこを気に入るかどうか、それは本人たち次第ですよね。

気に入ると、このようになります(笑)

 

たまに、古い木のウロなどにアリが群れている時もあって、こんなとこに何の用が? と思っていたら、腐って朽ちた部分を運び出していました、引っ越し屋さんみたいに。

自分で動けない木にとっては、これはありがたいことですよね。

その朽ちてしまった部分の通気がよくなり

木にはプラス効果です。

 

自然界の中では、小さな小さな生き物が、大きく素晴らしい働きをしていますね~。

 

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