シノワローザ空間

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いつかのビオトープで失敗したお話

みなさまはビオトープという言葉をお聞きになったことはあるでしょうか?

これは、生き物たちが安定して継続的に生活をしていける生息空間のことで、ドイツで生まれた考え方、『bio(生命)』と『topos(場所)』というギリシャ語の造語だそうです。

自分の考えにそってお庭を作っていくためには、本当なら池が必要なんですけど、それを造れるほどの広さは残念ながらなく、水といえばこの間、ハナアブの鉢皿くらいのもので。

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だいぶ以前のことになりますが、一時、このビオトープ、話題になったことがあります。

手軽にできるということで、私もその時は作ってみたんですけど、ご家庭で作るビオトープは、いわばインスタントビオトープのようなもので、結果的にいえば、これは失敗でした(笑)

 

そのビオトープに用意したものは、野菜を育てる用の止水栓つき深めプラスチックプランター、荒木田土(田んぼの土)、水草数種類、メダカ数匹。

 

どんなふうになるか、みなさまも想像してみてくださいね?

まずはプランターに荒木田土を敷き、数種類の水草を地植えしました。

そこに水を張りますと土が舞いあがり、最初は濁っていますが、しばらくすると落ち着いて透明になります。

それを南側の日当たりのいい場所に置きました。

数日経ってから、メダカの水合わせ後、投入して完成です。

 

『水合わせ』というのはお店で買ってきたメダカを袋ごと、移動させたい方の水にしばらく浸けて、数回、移動先の水と袋の中の水を入れ換え、移動先の環境にメダカを馴染ませていくというもので、メダカにショックを与えないために必要なことなんですね~。

川からメダカをすくってきたとしても、やっぱり川の環境とは大きく変わりますので、大事かと思います。

 

このインスタントビオトープは、春の終わりくらいにセッティングしたもので、夏までは水草も順調に育ち、メダカも元気でした。

 

私はその時、ビオトープというものは自然のサイクルができるので、ノーメンテナンスでいけると思っていましたが、まずその考え方が失敗の原因のひとつだったと思います。

人が作ったものにはやっぱり手を入れないと荒れていくんですよね(^_^;)

 

若干、放置気味にしていたそのうちに(環境がいいから大丈夫とも思っていた)藻がはってきて、グリーンウォーター(アオコ)になりました。

水草も地植えでしたのでしっかり根を張り、傍若無人に増えるので、これも失敗。

多少は手で抜いたり、藻をぬぐったりはしていたものの、見た目にもベストな環境とはいえませんでしたね~。

変な臭いはしなかったので、劣悪な環境とまではいかなかったとは思いますが、荒れ地の沼みたいな感じ。

荒れ地の沼を作ってどうする。

 

季節は変わり、真夏になると私のお庭は昼間の砂漠。

でも水草があるから日陰はできていると思っていた…  これも失敗の原因です。

小さい規模の、水の少ないプランターでは、真夏の日差しにメダカは耐えられません。

気がつくといなくなっていました。

メダカがいなくなれば、ボウフラたちの酒池肉林天国で、ぜんっぜん生き物が安定してない、生息できない環境(笑)  ビオトープじゃ、ない。

結局涼しくなってから処分になりましたが。。。(-_-;)

 

でも、この環境でこそ、集まってくる生き物たちも確かにいるにはいます。

なので、悪い、のではなく、思い描いていた『ビオトープ』ではない、ということですね、負け惜しみで(笑)

 

自然環境の水辺や森は、人の手が入らなくても水の流れは必ずありますし、水中酸素も循環ができていますが、人の作ったものは放置では、なかなかそれと同じにすることは難しいです。

特に、このようなご家庭のインスタントビオトープは。

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ですので、

 

  • 必ず、メンテナンスをする。要観察。
  • 容器と水の量、日当たりなどを複合的に考えて置き場所を決める。
  • 水草は鉢植えで入れる。

 

この3つがビオトープ作りの最低条件のポイントかと思います。

 

今考えてみると、この時、荒木田土の量も入れ過ぎていましたねー。

確かプランターの底から10cmくらいの厚みで敷いていたと思うんですよね。

田んぼの土は重くて、その上、水の入っている容器は、いくらプラスチックとはいえ、ものすごく重く移動も大変でした。

とはいえ、メンテナンスをしていれば、これでももう少しどうにかなったのでは、とは思います。

 

ちょっといいなと、茶碗蓮を水鉢に植えてみたこともあったんですけどね~、なんか茶碗とか聞くといかにも簡単そう、お手軽そうで、お茶漬け1膳とイメージが重なり、気軽にやってみたんですけど、見事に咲きませんでした。

 

なんでしょう、水鉢とか水草って、みずみずしさが暑さを和らげるといいますか、土に植える植物とはまた違った風情があって、自分までもがその水に浸かれるような感覚があるんですけど(一寸法師か)、やり慣れないことはビギナーズラック以外、そう甘くはないということですね。

 

インスタントビオトープでなくても、よく学校でも池造りをやったりしますが、一見放置されているように見えても、知らないところで必ず業者さんや池に関わる人たちの手は入っています。

TV番組で池の水…というのをやっていますが、ご覧になるとその大変さはわかりますよね~(笑)

 

ビオトープとは違いますが、アクアリウムを趣味で作っていらっしゃる方もいらっしゃいますが、本当の川や海の底のような、美しくて素晴らしい世界は、作っていらっしゃる方のこまめなメンテナンスと工夫の賜だと思います。

お金もけっこうかかると聞きますし、まず熱意がなければ作れません。

スゴいですよね(*^^*)

 

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