シノワローザ空間

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だってだって枇杷は植えちゃいけないってムームーおばちゃんが

『ビワ(枇杷)を植えるとその家から病人が出るから植えてはいけない』

このようなお話は古くから伝わってきましたが、理由はいくつかあるようです。

でも確実にこれというものもなく、縁起的な迷信というものですね~。

 

え~~なんでよ、おいしいじゃん、果物じゃん、しかも短い時期にしかとれないんだから、べつにいいじゃん!

ってまぁそう思いますよね、フツー。

 

でも、この迷信の理由はたとえば、常緑樹で葉が大きく繁るため、日照を遮り、屋内を湿気させるから病人が出る、薬効が高いためビワを求めて病気の人がさ迷い集まってきて感染するとか。

内容の是非はともかくとしても、そのような理由があります。

ビワの木

私は小学生の頃、とある公団の団地に住んでいたんですけど、団地といえば、昭和30年代から50年代頃には大人気で、その頃、団地ブームなんていうものも起きました。

 

公団の団地には当選しないと入居できないという。。。 当選して晴れて入居、団地で生活することが、ステイタス、優越感を満たしてくれる、そんな時代です。

今でいうと、億ションやタワマンの上級階層に住むとか、そのような感覚に近かったかもしれません。

 

ちょうどその頃は、海外からいろんな洋式のものが入ってきたりして、うちも家の中は当時の洋風仕様に母がしていました。

今では当たり前のことですが、畳敷きの上に絨毯を敷き詰めたり、ちゃぶ台ではなく、テーブルとイスで食事とか、なんかそんな感じ(笑)

 

その団地の敷地内には、植え込みがあったんですけど、住人がいろいろな植物を植えていていました。

 

ある時、私はビワを食べたんだと思います。

その結果、たぶん子供心の純真さで、私はビワの種を、その植え込みに植えようとしたんですよね。

土を掘って植えようとしている光景は覚えていますので。

 

そうしたら、1階に住んでいるムームーを着ていたおばちゃんが「シノワちゃん、そんなところにビワを植えちゃダメだよ。ビワは病人の声を聴きたがるから」といってきて、止められました。

ムームーおばちゃんと母が、その時どのような会話をしたかはわかりませんが、子供のすることですので、当然、母には苦情がいったはずです。

 

結果的に、そこにビワは植えられませんでしたが、母から聞いた話によると、 ムームーおばちゃんには長年病気を患っている、おばちゃんのだんなさんがいて、このビワの迷信を嫌って、私がビワを植えるのを阻止したということでした。

 

ビワが病人の声を聴きたがる、という迷信はないようですが、ビワ=病人=縁起が悪い、はこの時でも伝わっていたんですよね。

 

もちろん現実には、ビワは葉っぱも実も、栄養豊富、薬効も高い果物で、レアで高価です。

ビワ

昭和のその頃だって、栄養は豊富だったはずですが、病気の方の苦しさや介護されてる方の現実の大変さは、子供の私にはわかりませんでした。

きっとあの当時のムームーおばちゃんの現実生活は、経済的にも少し大変で、介護をしながら辛いことや大変なことを、たくさん心に抱えていた状態だったのではと想像します。

 

でも私はたぶん、食べておいしかったから植えようとしただけで、確か母には、なんで植えちゃいけないの、と抗議をしたことも、ぼんやりとですが、覚えています(笑)

 

今だって知っていますよー、通り道の2軒のお家にビワの木がありまして、今てんこ盛りにたくさんの実をつけています。

このビワ、家の人、全部収穫できるのかなぁ、タダでおいしいビワが食べられるんだろうなぁって思いますよ(笑)

確かに葉っぱは、ウサギの耳みたいに大きいですけど。

だからムームーおばちゃんは病人の声を『聴きたがる』っていったのかもしれません。

 

世の中には、迷信というものを信じている方ももちろんいらして、植物といえど、そういうお話はよくあります。

 

そんなの関係ねえ、とビワを植えて育てていたら家族が病気になり亡くなってしまったというようなことが起きれば、もしかしたら、ビワを植えたからだ、って思うかもしれません。

たまたま起きたことであったとしても、植えなければこんなことにはならなかったかもって思うかも。

 

大木を切り倒したら、工事関係者の方に障りが起きたとか、個人の家であっても、切った方がその後、怪我をしたとか病気になったとか、聞いたことがあります。

 

迷信は古くから伝わっていることなので、そういうものなの? と、聞く耳だけはもってもいてもいいと思います。

 

迷信を信じることを悪いこととは思いませんし、たかが迷信と侮るのもちょっと違うかなぁとも思いますが、科学的な因果関係は証明されていません。

 

でもやっぱり言い伝えというのは『何かしらのことがあって』伝わってきていることと思うので、ビワを植えるなら、植える方のビワに対する心がけのようなものが大事かもしれません。

 

でも。

 

ビワおいしいのになぁ。。。

って、あの頃の私は、なんだかちょっとだけ損をした気分になったと、思います。

 

今、あのムームーおばちゃんの年齢に近づきつつあるであろう現在の自分でさえ、やっぱりそう思いますから(笑)

 

敷地が大きかったら、私はきっとビワを植えてますね~。

 

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