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黄木香薔薇

3/31、今年お初の木香薔薇が咲きました。

たくさんあるつぼみの中の最初。

やっぱりどのバラよりもひと足早いですね。

一季咲きなので、春だけのお楽しみです。

木香薔薇のつぼみ黄色の木香薔薇木香薔薇八分咲き

4/16、満開になりました。

木香薔薇満開木香薔薇

木香薔薇には白いものとクリーム色に近い淡い黄色のものがありますよね。

いちばんみなさまがよく目にするのは黄色の方でしょうか。

 

中国からきた落葉しない常緑のつるバラで、江戸時代に日本に入ってきました。

他のカテゴリーでもお話させていただいてますが、ホントにこの時代に流行ったものって今でも継がれてることが多いんですよね。

江戸時代にはガーデニングも、ものすごく盛んで、変化朝顔競いなんてしてました(笑)

 

そのような時代の日本にやってきた木香薔薇は、中国では、木が香る花と書きますので、名前の由来はここからです。

香るって書くんだから、それはもうよい香りなんだろう、と思うかもですが、黄色の木香薔薇には香りはなくて、白だけが仄かに香る程度です。

 

白いものは黄色のものよりも若干遅めに咲きますし、花数も若干ですが少なめです。

白という色自体が、遺伝子的に黄色を継ぐよりも弱いからなのか、黄色のガンガンいくぜーに比べると小柄で清楚、奥ゆかしい印象ですね~。

木香薔薇白

今のところ木香薔薇は、黄色か白の2種類、それぞれ八重と一重の2種類、合わせると4種類だけなんですよね。

 

うちは狭い庭の宿命で、両方の色を植えるわけにはいかなかったので迷った末に、イメージ的に私の中で木香薔薇といえば黄色、というものが強く、それで黄色の方にしました。

 

枯れてしまったムクゲの木に誘引するため、そのすぐ手前に、小さなプラ鉢の方へ植え替えた苗を置きました。

 

以前、プラリーヌルージュのお話で土に根っこがついちゃった~! とやらかしましたが、木香薔薇の場合は最初からそれを狙っておりました(笑)

いきなり地植えにすると、調子の出ないバラがなぜかあるからなんですけど。

特に小柄なバラ、樹勢が弱めで育ちがゆっくりなものに、その傾向がある気がします。

そのことはまた別のバラで、追ってお話させていただきますが、木香薔薇はそれを避けるため、鉢のまま置きました。

 

植えつけた最初の年はまだまだ株が充実しなくて咲きませんでした~。

一季咲きのバラやオールドローズにはこの傾向がありますが(ガッカリするんですよね…)、その翌年からは毎年花を見せてくれています。

 

木香薔薇は、まったく他のバラと違って、手がかからない上、その枝にはトゲがありませんので、素手で触ることができます。

葉っぱの形も細長く、他のバラとは全然違います。

あんまり肥料をあげなくてもよく咲きますし、育ちも旺盛です。

挿し木もつきやすいですし、増やしたい時には買わずに済みますから、お財布にも優しいですね~。

つる、ということさえ考えてあげれば、ラクに育てることができますし、満開の時はホントに綺麗ですから(^-^)

 

花が終わった後に、節から出てくる新しい枝をすべて誘引してしまうと、とんでもないスペースが必要になってしまうことになり、巨大になるので、私は新しい枝はほとんど切って、古い方に花を咲かせています。

ハゲてるとこだけ、ちょこっと枝を誘引して足す程度なんです(笑)

 

でも、さかんにシュート(その年の新しい枝)を、小さな蟻(あり)が登ったり降りたりしてるので、アブラムシがいるのかな? と一見思ってしまうかもなんですが、これは木香薔薇に花外蜜腺という甘い蜜を出す腺があって、その蜜に蟻たちは恩恵を受けに、せっせと登り降りをしてるんです。

木香薔薇自身、そうやって蟻を引き寄せて、他の虫から身を守っているのでは、という説もありますね~。

 

花の後は実をつけるんですけど、なかなか野趣がありますので、実がなるというのも季節感があっていいんです。

うちのは赤くなりませんが(笑)

毎年、赤くならずに冬を越えます。

木香薔薇の実とつぼみ

今年のつぼみと混ざっています。

萎れてきたところでくすんだ赤みを帯びていますが(^_^;)

 

立地が周りを建物に囲まれた坪庭なので、寒さがそこまで強くないということが原因ですね。

でもまぁ、咲いてくれればいいです、綺麗ですので。

しかも他のバラよりひと足先に咲いてくれるので、嬉しくなります♪

 

木香薔薇の実は、お茶など食用の利用法はないようですが、つるバラなので、リース作りに利用したりとかはできますね。

ハンドメイドお得意な方には利用価値高いですよ!

私はムリ~。

誰かが作ってくれたら欲しいな~(笑)

 

品種改良は木香薔薇も例に漏れず、進められています。

今に他の色でその性質を受け継ぎ、育てやすいよう小型化とかされて、出回る日も遠くはないかもしれませんね~。

でもなんか木香薔薇らしさがなくなってしまうような気もしなくはない…かな?(^_^;)

 

メイクイ豊華

Rosa maikwai。

 

中国の山東省済南市平陰県、ピンインの『メイクイチン』で、1000年以上も前から(!)食用や香料用に栽培されている食香バラ、メイクイ。

樹高は70~90cmとあるので小柄なバラですね。

ハイブリッドチャイナ、一季咲き。

 

以下、引用です。

 

メイクイチンは「中国のバラの故郷」。平翠屏山の麓、河畔の谷地にあります。

唐代に僧がバラを植えたのが始まりといわれ、今では栽培面積約900ha、年間約1000トンの花が生産され、中国最大の産地となっています。

ブルガリアのバラの谷」にも勝る規模の薔薇の生産地です。

メイクイの花は主に食用・薬用に栽培されています。

ハマナスと中国産の野生バラとの雑種といわれていますが、古くから改良が重ねられ、 ハマナスとは異なる甘い香りです。

花は大きく色鮮やかで、花びらが厚いのも特徴です

 

だそうです。

 

と、お話させていただいているのは、メイクイ豊華が新入りで、私が育てるのが初めてだからです。

バカ丸出しで地名がよく読めません(^_^;)

 

中国は、バラのルーツを考えた時には絶対にはずせない国ですが、すごいですね~…  この規模、この量はホントにブルガリア顔負けですが(^_^;)、トルコはどうでしょうね?

 

苗を送っていただいた時は、ちょっと驚きました。まんま枯木状態で。

 

いくら野生の血が強くても、園芸種とその様子があまりにも違う。。。と少し不安になり、思わず大丈夫でしょうか? と聞いてしまいました(笑)

 

だって、ホントに枯れてるみたいだったんですよ~( ゚□゚)

枯れていくバラがだんだんと弱っていく時の、あの、枝が茶ばんで黒くなっていく一歩手前みたいな感じで(-_-;)

植わっている土も、国産苗と違うんです、なんというか… 砂みたいな感じで(^_^;)

 

テキトーニ堀ッテ、テキトーな鉢入れといタネ、ニホンのミナサン、ヨロしくネ、みたいな感じでうちにきたので、ちょっと驚いたんですよね~。

 

でも、丁寧なご説明の返信メールをいただいて、大丈夫です、ハマナスの血が強いです、ということでしたので、それならまぁ大丈夫かな、様子見てみようかなと。

 

ところがシーズンになると、ホントにあのくすんだ色の枯れ枝から順調に芽を出してきて。

あっという間に育ってきてみると、葉っぱは肉厚で、確かにハマナスによく似ています。

ティッシュペーパーみたいなブランドゥブル ドゥクーベル(白ハマナス)の葉っぱとかと。

 

枝は明るい黄緑色で、剛毛…というか、痛くない柔らかいトゲが密集しています。

性質も野生種だけに、どうも強いらしく、虫もつかない、病気にもならないという様子で、小柄ながらどっしり構えていて、風にはなびきません。

 

★ 以下、2021.05.18の追記です。

湿度と気温があがってきて、雨も多い時季に変わってきましたら、誰かが葉っぱを食べています。

大きめのフンが落ちているので誰かいるはず、と思って丹念に見てみましたがいませんでした。

なので、夜盗虫かもしれませんね~。

葉っぱだけでつぼみの食害はなし。

 

雨の多さと日差しで、次々にあがってくるつぼみも腐ります。

花びらの薄いバラにはよくあることですが、雨水をたっぷりと含んでしまってダメになる、というパターンですね(^_^;)

中国の現地は雨の少ないエリアなのかな~。

やっぱり鑑賞用ではなく、香料、薬用、食用のためのバラなんですねー。

メイクイ豊華

この豊華、色は濃いピンク中のピンク、ハレーションを起こしそうなピンク(笑)

メイクイ豊華

メイクイ豊華

さきほどの引用に『花は大きく花びらも厚く』とありましたが、観賞用のバラを育てていると、感覚的にはそこまで大きくありません。

 

ミニバラの大きめの花。。。

うちではセンチレィティングブルースが、ちょうどこれと同じくらいの大きさで、メイクイの花びらも私からすると薄く、ハラハラハラ…と散る感じです。

 

『豊華』という名前で、花も大きいということは、他のメイクイのバラはこれよりもずっと小さいということでしょうか。

 

香りは、ひと花ではそこまで強香というわけでもなく(現地ではものすごい量が植えられているので、香りもそれに比例かな~っと)、花もちもよくなく、なるほどやっぱり観賞用ではなく、食用・香料用のバラで、きっと咲くそばから(フレッシュなうちに)どんどん摘んで加工しているんだろうな~と予測できます。

作業現場では、時間勝負なのではないでしょうか。

 

ハイブリッドチャイナなので、改良はされてきているはずで、摘むためにはハマナスなどの大きくて鋭い、しかも密集した強いトゲは困ります。

 

そこらへん、メイクイの柔らかに密集しているトゲは摘みやすいよう、うまく改良された証かもしれません。

メイクイ豊華

メイクイを見ていると、他の観賞用のバラがどれほどの研究と改良を重ねられ、あの美しく整った容姿をしているのかがよくわかります。

世に出されている園芸種は、ほんのひと握りのサラブレッドなんですよね。

 

でもその陰には、基準に満たなかった数多くのバラたちもいるはず。

からしてみれば、きっとそのバラたちでさえ美しいと思えると思います(*^^*)

 

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